
このページの書き方
方針:数字は、読んだ人が自分で検算できる形で書いています。オッズから控除率を出す式も、転がしの期待値も、電卓があれば同じ答えになります。
出典:法律は e-Gov 法令検索の条文、取締りの状況は警察庁の公表資料、税金は国税庁のタックスアンサーです。リンクはすべて一次情報に張っています。
書いていないこと:「この方法なら勝てる」という記述はありません。期待値がマイナスになる仕組みを説明したうえで、確認できていないことは確認できていないと書いています。
免責:法律・税務の一般的な整理であり、個別の事案に対する法的助言・税務助言ではありません。判断が必要な場合は弁護士・税理士にご相談ください。
確認日:2026年8月12日。
「ブックメーカー投資」とは何を指す言葉なのか
検索されている「ブックメーカー投資」「スポーツブック投資」は、
海外のブックメーカーに賭けることを、株式やFXのような資産運用になぞらえた呼び方です。
運営会社や公的機関が使っている用語ではなく、
主に個人のブログ・動画・情報商材の中で使われています。
実際に紹介されている中身は、おおむね次の4つに分けられます。
- アービトラージ(アビトラ・シュアベット) —
複数のサイトのオッズ差を利用し、全ての結果に賭けて差額を取る手法 - バリューベット —
自分の見積もった勝率よりオッズが高いと判断した対象にだけ賭ける手法 - 転がし —
勝った資金をそのまま次の賭けに乗せていき、短期間で増やそうとする手法 - 両建て・ボーナスの消化 —
ボーナスの賭け条件を、損失を抑えながら消化しようとする手法
いずれも「投資」という言葉から連想される安定性とは別物です。
順番に、期待値がどうなるかを見ていきます。
なぜ「投資」と呼べないのか — オッズから控除率を計算する
ブックメーカーのオッズには、必ず胴元の取り分が含まれています。
これは隠されているわけではなく、オッズを見れば計算できます。
2択の試合で、両方に1.90倍がついているとします。
オッズの逆数は、そのサイトが見込んでいる勝率です。
1 ÷ 1.90 + 1 ÷ 1.90 = 1.0526(105.26%)
確率の合計は本来100%のはずですが、105.26%になっています。
この超過分が胴元の取り分です。控除率は
1 −(1 ÷ 1.0526)= 5.0%。
つまり、100円賭けたときに期待できる金額は平均95円です。
| 両側のオッズ | 確率の合計 | 控除率 | 100円あたりの期待値 | 損益分岐に必要な的中率 |
|---|---|---|---|---|
| 2.00倍 | 100.0% | 0% | 100円 | 50.0% |
| 1.95倍 | 102.6% | 2.5% | 97.5円 | 51.3% |
| 1.90倍 | 105.3% | 5.0% | 95.0円 | 52.6% |
| 1.85倍 | 108.1% | 7.5% | 92.5円 | 54.1% |
| 1.80倍 | 111.1% | 10.0% | 90.0円 | 55.6% |
表の見方で大事なのは右端です。
1.90倍のオッズで長期的に損をしない的中率は52.6%。
半分当てても足りません。
「5割当たれば勝てる」という感覚が成立しないのは、この2.6ポイントの差のためです。
なお、2択のオッズが両方2.00倍を超えるサイトは通常ありません。
あるとすれば、それは全ての結果に賭ければ確実に利益が出る状態で、
胴元が営業を続けられないからです。
「儲かる」のか — 100回賭けたときに何が残るか
「儲かる」「稼げる」「勝ちやすい」で調べてこのページに来られた方に、先に答えます。
控除率のあるオッズで賭け続けるかぎり、期待値はマイナスで確定しています。
上の表で1.90倍の期待値が95円だったのは1回あたりの話で、
効いてくるのはそれが積み上がったあとです。
1万円を元手に、1回1,000円ずつ賭けるとします。
控除率5%なら1回あたりの期待値は−50円です。
回数を重ねると、平均的にはこうなります。
| 賭けた回数 | 賭けた総額 | 期待値ベースの残高 | 元手に対して |
|---|---|---|---|
| 20回 | 20,000円 | 9,000円 | −10% |
| 50回 | 50,000円 | 7,500円 | −25% |
| 100回 | 100,000円 | 5,000円 | −50% |
| 200回 | 200,000円 | 0円 | −100% |
1回1,000円の賭けを200回で、元手は計算上ゼロになります。
1日に3回なら2か月ほどです。
的中率が5割で、勝ったり負けたりを繰り返しているつもりでも、この線から離れられません。
減っているのは負けた分ではなく、賭けた総額にかかる控除率のぶんだからです。
これは平均の話で、実際には100人いれば増えている人もいます。
増えた時点でやめれば、その人は勝っています。
ただし、やめないかぎり回数が増えるほど平均に近づきます。
「勝っている人がいる」ことと「儲かる仕組みである」ことは、
ここで分かれます。
回数を減らして倍率を上げる、は逆効果です
少ない回数で稼ごうとして、複数の試合をまとめて1枚にする方法があります
(転がし・マルチベット)。
これは控除率を下げるどころか、掛け算で増やします。
控除率5%のオッズを3試合ぶんまとめると、手元に残る割合は
0.95 × 0.95 × 0.95 = 0.857。
つまり控除率は5%ではなく14.3%になります。
5試合なら22.6%です。
倍率が大きく見えるのは、当たる確率がそれ以上に小さくなっているからです。
結局、「稼ぐ」ことを目的にすると、賭ける回数か倍率のどちらかを上げることになります。
どちらも控除率の側に有利に働きます。
これが、この仕組みを「投資」と呼べない理由です。
紹介されている手法を1つずつ検算する
アービトラージ(アビトラ・シュアベット)
A社で1.10倍、B社で12.00倍のように、複数サイトのオッズを合わせると
確率の合計が100%を下回ることがあります。
この状態を見つけて全ての結果に賭ければ、理屈のうえでは結果に関係なく利益が出ます。
理屈は正しく、期待値の計算も正しいです。
ただし、この手法は次の前提が全部そろって初めて成立します。
- 両方のサイトに、必要な金額を同時に置けること
- 賭けた直後にオッズが動いても、両方とも成立していること
- 片方が試合中止や再試合で無効(void)にならないこと
- 両方のサイトから、利益を含めて資金を引き出せること
- そのサイトの利用規約が、この使い方を禁じていないこと
最後の2つが現実的な障害になります。
まず、口座を作る前に画面に出ているオッズは、そもそも当てになりません。
ピナクルのスポーツ画面には
「ゲストユーザーに対してオッズは遅れて表示されます」と明記されています。
比較サイトや未ログインの画面を見て見つけた「差」は、
実際にはすでに消えている可能性があります。

もう一つ、この手法は「同じ人が複数サイトに口座を持つ」ことが前提です。
当編集部が35サイトのライセンス表記を読んだところ、
別々のブランドに見えて、ライセンス番号が同一の組み合わせが3組ありました
(例:カジ旅・カジノスカイ・カジノミーはアンジュアンの
ALSI-202505046-FI2 で一致)。
同じ運営者の複数サイトに口座を作ることは、
多くの規約で禁止されている「複数アカウント」に該当する可能性があります。
出金の段階で止まる典型的なパターンです。
なお、各社の利用規約にアービトラージ目的の利用を禁じる条項があるかどうかは、
今回35社ぶんの規約を最後まで読めていないため、断定していません。
確認できた範囲で追記します。
バリューベット
「オッズが実力より高い対象を見つけて賭ける」という考え方そのものは、
期待値の定義としては正しいです。
問題は、誰が実力を見積もるのかです。
オッズを作っている側は、専業のトレーダーとモデルと、
世界中から集まる賭け金の動きという情報を持っています。
個人がその見積もりを継続的に上回れるかどうかが前提条件であり、
上回れなければ前の章の表がそのまま当てはまります。
つまり、賭けるほど平均5%前後が減っていきます。
「バリューベットで勝てている」という説明を読むときは、
期間・件数・平均オッズ・総賭け金が書かれているかを見てください。
この4つがない実績報告は、検証のしようがありません。
転がし(ころがし)
勝った金額をそのまま次に乗せていく手法です。
1万円を1.90倍で10回連続的中させると613万円になります。
この数字自体は正しく、1.90の10乗が613.1です。
同時に、10回連続で的中する確率も計算できます。
2択でどちらも同じ確率だとすれば、0.5の10乗で約0.098%。
1,000回挑戦して1回成功するかどうかです。
期待値で見ると、こうなります。控除率5%のオッズで転がした場合、
残るのは0.95の回数乗です。
| 連続で乗せる回数 | 期待値(元手に対する割合) | 1万円を投じた場合の期待値 |
|---|---|---|
| 1回 | 95.0% | 9,500円 |
| 3回 | 85.7% | 8,570円 |
| 5回 | 77.4% | 7,740円 |
| 10回 | 59.9% | 5,990円 |
| 20回 | 35.8% | 3,580円 |

転がしは、当たったときの金額が大きいぶん、
成功確率がそれ以上に小さくなる仕組みです。
回数を増やすほど期待値が下がるのであって、増えることはありません。
詳しくは転がしのページで、
マーチンゲール法との違いも含めて解説しています。
両建て・ボーナス消化
ボーナスの賭け条件を、損失を抑えながら消化しようという考え方です。
これは規約次第で完全に無効化されます。
実例として、カジノスカイの登録ボーナス777円の規約を読むと、
有効期限3日・出金上限15,000円・スポーツは最低オッズ1.8以上・
最大賭け金はカジノ675円/スポーツ7,500円という条件が並んでいます。
賭け条件はカジノ40倍で、バカラの消化率は5%です。
つまりバカラで消化しようとすると
621,600円を賭けて、上限15,000円しか出金できません。
ボーナスを「実質の利益」として計算に入れる場合は、
金額ではなく賭け条件・消化率・出金上限・有効期限の4つを先に読んでください。
各社の条件はトップページのボーナス比較にまとめています。
違法なのか — 刑法と2025年9月の新しい条文
この点は曖昧にできないので、条文のまま書きます。
刑法185条・186条
| 条文 | 対象 | 法定刑 |
|---|---|---|
| 第185条(賭博) | 賭博をした者 | 50万円以下の罰金または科料 |
| 第186条1項(常習賭博) | 常習として賭博をした者 | 3年以下の拘禁刑 |
| 第186条2項(賭博場開張等図利) | 賭博場を開き利益を図った者 | 3月以上5年以下の拘禁刑 |
2022年の刑法改正で懲役と禁錮が一本化され、
2025年6月1日から刑の名称は「拘禁刑」になっています。
「懲役3年」と書いてある解説記事は、この改正前の記述です。
185条には「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるとき」を除くという但し書きがありますが、
金銭を賭けた場合はこれにあたらないと一般に解されています。
「少額だから大丈夫」という整理は成り立ちません。
警察庁の見解
警察庁はオンラインカジノに関する専用ページで、次のように書いています。
海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、
日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です
さらに2025年6月25日付の通達(丁保発第136号)では、
対象にスポーツベッティングを明示的に含めています。
「カジノではなくスポーツだから別」という区別はされていません。
2025年9月25日に施行された第九条の二
ギャンブル等依存症対策基本法(平成30年法律第74号)が
令和7年法律第76号で改正され、2025年9月25日から次の条文が加わりました。
第九条の二 インターネットを利用して不特定の者に対し情報の発信を行う者(…)は、
次に掲げる行為をしてはならない。
一 国内にある不特定の者に対し違法オンラインギャンブル等ウェブサイト
又は違法オンラインギャンブル等プログラムを提示する行為
二 インターネットを利用して国内にある不特定の者に対し
違法オンラインギャンブル等に誘導する情報を発信する行為出典:e-Gov 法令検索
条文を最後まで確認しましたが、この第九条の二自体に罰則は置かれていません。
罰金や拘禁刑の規定はなく、禁止だけを定めた条文です。
ただし、罰則がないことと責任を問われないことは別です。
実際の刑事責任は、次章のとおり刑法の幇助として問われています。
実際に摘発されているのか
警察庁生活安全局の
「令和6年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について」から、
オンラインカジノ関係の検挙状況です。
| 年 | 事件数 | 検挙人員 | うち運営等 | うち賭客 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 | 16 | 121 | 70 | 51 |
| 2022年 | 10 | 59 | 34 | 25 |
| 2023年 | 13 | 107 | 54 | 53 |
| 2024年 | 62 | 279 | 117 | 162 |
2023年から2024年で事件数が約4.8倍、検挙人員が2.6倍になっています。
賭けた側(賭客)の検挙が53人から162人に増えている点が、
「摘発されるのは運営だけ」という認識と食い違います。
同じ資料には、2024年9月に埼玉県警が、
海外のオンラインカジノを紹介する動画を投稿して視聴者を勧誘していた人物を
常習賭博幇助で検挙し、
その動画を見て賭けた視聴者も賭博罪で検挙した事例が載っています。
資料の脚注では、運営等にアフィリエイターを含むと定義されています。
2025年については、報道(時事通信・2026年4月23日、警察庁への取材)が
検挙人員317人と伝えていますが、
当編集部は対応する警察庁の公表資料そのものを確認できていないため、
二次情報として扱っています。
税金はどうなるのか
公営競技の払戻金は一時所得です
競馬・競輪・競艇・オートレースの払戻金は、原則として一時所得です。
計算式は次のとおりです。
一時所得 = 総収入金額 − 収入を得るために支出した金額 − 特別控除額(最高50万円)
このうち2分の1が、給与などと合算して課税されます。
具体例で計算します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年間の払戻金 | 100万円 |
| 当たった馬券の購入費 | −10万円 |
| 特別控除 | −50万円 |
| 一時所得 | 40万円 |
| 課税対象(2分の1) | 20万円 |
ここで間違えやすいのが2点あります。
- 50万円は「非課税枠」ではなく「特別控除」です。
一時所得が他にもあれば、合計してから1回だけ差し引きます。 - 外れ馬券の購入費は、原則として差し引けません。
最高裁判決(2017年12月15日)で、
機械的・網羅的な大量購入という例外的な買い方が雑所得と認められた事例はありますが、
通常の買い方には当てはまりません。
宝くじ(当せん金付証票法第13条)とtoto(スポーツ振興投票法第16条)は、
法律で明確に非課税と定められています。この2つだけが例外です。
海外サイトでの利益については、断定できる情報がありません
海外のブックメーカーやオンラインカジノで得た利益の課税上の取扱いについて、
国税庁が公表した明示的な指針を当編集部は確認できていません。
「一時所得になる」「雑所得になる」と書いている解説は多くありますが、
その根拠となる公式見解の所在まで示しているものは見つかりませんでした。
確認できていない以上、このページでは断定しません。
金額が発生している場合は、所轄の税務署または税理士にご確認ください。
一時所得の一般的な計算方法は
国税庁タックスアンサー No.1490
に掲載されています。
そもそも資金を出せるのか — 決済側で起きていること
期待値以前の問題として、「入れたお金を戻せるか」があります。
2025年以降、日本の決済インフラ側で次のことが起きています。
| 時期 | 何が起きたか | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年7月〜 | 警察庁・経済産業省が国際カードブランドへ情報提供を行い、 アクワイアラーに加盟店契約の解除を求める枠組みが動き始めた。 三井住友カード・JCB・イオンカードなどが注意喚起を公表 |
経済産業省 資料 |
| 2025年5月21日 | PayPayが、オンラインカジノでの利用が確認または疑われた場合、 アカウントを利用停止にすると告知 |
PayPay公式のお知らせ |
| 2025年5月29日 | 静岡銀行が、疑わしい取引を検知した場合に取引を制限すると案内 | 同行の公表資料 |
| 2025年6月 | 改正資金決済法が、この分野で使われるクロスボーダー収納代行を規制対象に | 金融庁 |

この調査で、日本のユーザーの入金手段は
クレジットカードが55.4%で最多でした。
その最多の経路が、いま塞がれている経路です。
加えて、出金の条件そのものが軽くありません。
下はコニベットの入出金一覧で、日本語のサイトでありながら
金額はすべて米ドル建て、
出金の最低額はどの手段でも$40、
コンビニ払い・クレジットカード・Nodex Pay は入金専用です。

「投資」として計算するなら、この為替の往復と出金の下限、
そして本人確認(コニベットの場合は本人確認書類と住所確認書類の2段階)にかかる
時間もコストに入れる必要があります。
日本国内から合法的に賭けられるのは公営競技だけです
日本には、法律で認められた公営競技があります。
国内から合法的に、オンラインで賭けられるのはこの範囲です。
| 競技 | 実施主体 | 所管官庁 | 公式サイト | 年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 中央競馬 | JRA 日本中央競馬会 | 農林水産省 | jra.go.jp(即PAT・A-PAT) | 20歳〜 |
| 地方競馬 | NAR 地方競馬全国協会 | 農林水産省 | keiba.go.jp(楽天競馬・オッズパーク・SPAT4) | 20歳〜 |
| 競輪 | JKA | 経済産業省 | keirin.jp | 20歳〜 |
| オートレース | JKA | 経済産業省 | autorace.jp | 20歳〜 |
| ボートレース(競艇) | BOAT RACE振興会 | 国土交通省 | boatrace.jp(テレボート) | 20歳〜 |
| toto・BIG | JSC 日本スポーツ振興センター | 文部科学省 | toto-dream.com | 19歳〜 |
| 宝くじ | 都道府県・指定都市 | 総務省 | takarakuji-official.jp | 年齢制限なし |
公営競技にも法律で定められた控除率があり、
賭けた総額より払い戻しの総額が少なくなる点は海外サイトと同じです。
違うのは、国内で合法であること、
払戻金の課税上の扱いが公表されていること、
そして入出金が国内の金融機関で完結することです。
控除率だけを比べると、公営競技のほうが高いです
正直に書きます。控除率の数字だけを見れば、公営競技のほうが不利です。
中央競馬の払戻率は法令の範囲内でJRAが勝馬投票法ごとに定めていて、
2014年6月7日以降は70%〜80%です
(単勝のような当てやすい賭け方ほど高く、三連単やWIN5のように
倍率の大きい賭け方ほど低くなります。最新の数字は
JRAの公式ページで確認できます)。
控除率にすると20%〜30%です。ボートレースはモーターボート競走法にもとづき、
払戻率が約75%——控除率で約25%です。
海外サイトの2択オッズから計算した控除率は、
このページの上のほうで見たとおり5%前後でした。数字だけなら4分の1以下です。
それでも、これは「海外サイトのほうが得だ」という話にはなりません。
理由は3つあります。
- 控除率が低いことは「勝てる」という意味ではありません。
期待値がマイナスであることは変わらず、
違うのは減っていく速さだけです。上の表の200回が、
控除率25%なら40回になるというだけの差です。 - 日本国内から賭ければ、控除率が何%であっても賭博罪の対象です。
公営競技が例外なのは、控除率が高いからではなく、
個別の法律で認められているからです。 - 控除率の低さは、受け取れて初めて意味を持ちます。
出金の条件、本人確認、決済の可否まで含めた話は
入出金のページと
評判とレビュー一覧に整理しています。
5%の差より、出金できるかどうかのほうが金額としては大きくなります。
「投資」という言葉に近づけたいのであれば、
賭けごとではない金融商品を検討するほうが筋が通っています。
賭けごとは、控除率のぶんだけ期待値が確定でマイナスになる仕組みだからです。
「必勝法」を売る情報商材について
「ブックメーカー投資」という言葉は、
手法やツールを有料で販売する文脈で使われることが少なくありません。
判断材料として、次の点を確認してください。
- 期待値がプラスになる根拠が、式で書かれているか。
実績のスクリーンショットは根拠になりません。負けた期間が写っていないためです。 - 賭け金の総額と期間が公開されているか。
「月利◯%」は、母数が書かれていなければ計算できません。 - 日本国内からの利用が刑法上どうなるかを説明しているか。
説明せずに「安全」とだけ書いてあるなら、その一点で信頼度は下がります。 - 解約条件が読める場所にあるか。
なお、前章のとおり、海外サイトを紹介して人を誘導する行為自体が
常習賭博幇助として検挙された事例があります。
販売者側のリスクは、購入者に開示されないのが普通です。
それでも海外サイトを見る人が確認すべきこと
ここまで読んだうえで海外のサイトを見る場合に、
最低限、自分で確認できることを挙げておきます。
当編集部が35サイトを調べたときに、実際に差が出た項目です。
- ライセンス番号が書かれているか、そして誰の名義か。
35サイト中、ライセンスの記載がまったく見当たらないサイトが5つありました。
また、番号が一致する「別ブランド」の組み合わせが3組ありました。 - 口座の通貨は何か。
「日本円対応」と書かれていても、口座残高が米ドル建てで、
入出金のたびに為替が挟まるサイトがあります。 - 出金の最低額と、出金できない手段。
入金できる手段のすべてで出金できるわけではありません。 - サポートの言語と時間が明記されているか。
「24時間日本語対応」と時間まで書いてあるサイトは、実際には多くありません。 - ボーナスの賭け条件・消化率・出金上限・有効期限。
金額の大きさは、この4つを読むまで意味を持ちません。
各サイトを実際に確認した結果は、
トップページの比較表と個別のレビューページにまとめています。
採点の配点は評価基準についてに公開しています。
賭ける前に知っておいてほしいこと
ブックメーカーの利用は20歳からです。賭けたお金は戻ってこないことがある、というより、長く続ければ手元から減っていくのが仕組み上の前提です。生活費や借入金を原資にしないこと、「取り返す」ために賭け金を上げないこと、月ごとの上限を先に決めておくことをおすすめします。
ご本人やご家族が、賭けごとをやめたくてもやめられない状態にある場合は、お住まいの都道府県にある精神保健福祉センターが公的な相談窓口です。民間では全国ギャンブル依存症家族の会(090-6737-8665)、ギャマノン(03-6659-4879)があります。厚生労働省の依存症対策ポータルに、相談先の一覧がまとまっています。







