仮想通貨でブックメーカーに入出金する場合の、実際のコスト

サイト側の手数料が無料でも、コストはゼロではありません。取引所の売買スプレッド、ネットワーク手数料(ガス代)、送金中の価格変動という3つが別にかかります。

そして通貨ごとに最低額が違います。コニベットの場合、BTC・ETH・XRP・LTC・DOGE は$20からですが、USDTだけ$110です。「仮想通貨対応」という表記だけでは、この差は見えません。

もう一点、日本国内では暗号資産の売却益が原則として雑所得として扱われます。入出金にかかわらず、円に戻した時点で課税関係が発生する可能性があります。

山口 美咲
執筆者:山口 美咲
最終更新:
2026年8月13日

仮想通貨に対応しているサイト

入出金ページで仮想通貨の対応を確認できたサイトです。対応通貨と最低額はこちらの表にまとめています。

ジョージア
コニベットのロゴ
. コニベット
85/100
おすすめポイント:24時間・日本語のサポート(チャット/LINE/メール)
  • 翌日配布のリベートボーナス(賭け条件1倍)
  • スロットのライブRTPをサイト上で公開
  • コンビニ払い・銀行送金に対応(出金の最低額は全手段$40)
銀行送金
Bitcoin
EcoPayz
Mastercard
Ripple
USDT ERC20
Visa
クレジットカード
キュラソー
ステークのロゴ
. ステーク
72/100
おすすめポイント:仮想通貨に強い大手サイト
  • 20種類以上の仮想通貨に対応
  • 日本円がベット限度額の通貨として利用可能
  • オッズ表記(小数)と言語(日本語)を設定で切り替え可能
銀行送金
Bitcoin
Ethereum
Litecoin
クレジットカード
仮想通貨
表記に相違あり
BCゲームのロゴ
. BCゲーム
63/100
おすすめポイント:iOS・Android の専用アプリ
  • 20種類以上の仮想通貨に対応
  • スポーツブックを2社(Betby/BTi)から選べる
  • 表示通貨に JPY を選べる(プロモーションの金額はドル建て)
Bitcoin
Ethereum
USDT ERC20
クレジットカード
仮想通貨
アンジュアン
カジノスカイのロゴ
. カジノスカイ
90/100
おすすめポイント:手数料無料の日本円決済
  • 登録ボーナス777円は賭け条件カジノ40倍・スポーツ16倍、出金上限15,000円
  • 入出金の手数料が無料(公式の決済ページに明記)
  • 日本語チャットは15:00〜翌1:00
銀行送金
EcoPayz
Mastercard
Visa
クレジットカード
仮想通貨
鎖でつながれたコインがスマートフォンのウォレットに流れ込むイラスト

この記事の確認方法

確認日:2026年8月12日〜13日。各サイトの入出金ページを日本語表示で開き、対応通貨と最低額をそのまま転記しました。

確認できていないこと:実際に送金して着金までの時間、ネットワーク手数料の実額は計測していません。ガス代は混雑状況で変動するため、ここでは「かかる」という事実と、その調べ方を書いています。

どのサイトがどの通貨に対応しているか

サイト 対応通貨 最低入金 備考
コニベット BTC・ETH・XRP・LTC・USDT・DOGE $20(USDTのみ$110 出金は最低$40。サイト側の手数料は無料
ステーク 20種類以上 仮想通貨を中心に設計されたサイト
BCゲーム 20種類以上 表示通貨にJPYを選べるが、金額の案内はドル建て
カジノスカイ 記載あり(銘柄は未確認) 3,000円(上限800,000円) 出金は5,000〜750,000円。承認後 最大24時間
ピナクル 対応の記載あり

コニベットのUSDTだけ最低額が$110というのは、
一覧を開かないと分からない種類の情報です。
$20のつもりで送ると、下回って反映されない可能性があります。

コニベットの入出金一覧。仮想通貨の最低額が通貨ごとに表示されている
コニベットの入出金ページ(2026年8月12日〜13日)。仮想通貨は手数料無料と記載されていますが、これはサイト側の手数料のことで、ネットワーク手数料は別にかかります。

実際にかかるコストの内訳

「手数料無料」の内訳を分解すると、こうなります。

段階 かかるコスト 誰が取るか 無料と書かれる範囲
1. 円 → 仮想通貨(取引所で購入) 売買スプレッド(販売所形式だと数%のことがある) 取引所 対象外
2. 取引所 → サイトへ送金 ネットワーク手数料 ブロックチェーン(マイナー/バリデータ) 対象外
3. サイトでの入金処理 0円のことが多い サイト ここが「無料」
4. サイト → 取引所へ出金 0円のことが多い(+ネットワーク手数料) サイト/ブロックチェーン 一部が「無料」
5. 仮想通貨 → 円(取引所で売却) 売買スプレッド+出金手数料 取引所 対象外

実質的なコストは1と5のスプレッドに集中します。
とくに「販売所」形式で売買すると、
表示価格と実勢価格の差が片道で数%になることがあります。
往復で考えると、銀行送金の手数料より高くなる場合があります。

取引所の「取引所形式(板取引)」を使うと、この差は小さくなります。
仮想通貨のコストを気にするなら、
サイト側の手数料より先に、ここを確認するべきです。

通貨ごとの違い — 何を選ぶべきか

通貨 ネットワーク手数料 着金の速さ 価格変動 向き・不向き
BTC 混雑時に高い 10分〜(承認数による) 大きい 金額が大きいとき
ETH ガス代が変動。高いことがある 数分 大きい ERC-20を使うなら
XRP 低い 数秒〜数十秒 大きい 送金コストを抑えたいとき
LTC 低い 数分 大きい 同上
USDT ネットワークによる 数分 ドルに連動 変動を避けたいとき
DOGE 低い 数分 大きい

USDT(ステーブルコイン)は米ドルに価格が連動するよう設計されているため、
送金中の価格変動を避けたい場合に使われます。
ただしドル連動なので、円から見た為替リスクは残ります
また、コニベットでは最低額が$110と他より高く設定されています。

ネットワークの選択を間違えると資産が消えます

USDTにはERC-20(イーサリアム)、TRC-20(トロン)など複数のネットワークがあります。
送金側と受取側で違うネットワークを選ぶと、着金しません。
これは取り戻せないことが多く、仮想通貨でいちばん多い事故です。

サイトの入金画面に表示されるネットワーク名を、
取引所の送金画面と1文字ずつ照合してください。

入金から出金までの流れ

  1. 国内の取引所で口座を開く
    金融庁に暗号資産交換業者として登録されている業者を使ってください。
    登録業者の一覧は金融庁のサイトで公開されています。
  2. 円で仮想通貨を購入する
    可能なら販売所ではなく取引所形式で。
  3. サイトの入金画面でアドレスとネットワークを確認する
    アドレスは毎回変わることがあります。使い回さないでください。
  4. 送金する — 少額でテスト送金してから本番、が安全です。
  5. 出金は、入金と同じ通貨で受け取る
    サイトによっては入金に使った通貨でしか出金できません。
  6. 取引所で売却して円にする
    この時点で日本の税務上の取引が発生します(後述)。

仮想通貨ならではのリスク

  • 送金中の価格変動 — 入金してから賭けるまでの間に
    価格が動きます。ステーブルコイン以外では、これ自体が賭けの一部になります。
  • アドレスの誤入力・ネットワークの誤選択
    取り戻せません。銀行送金の組戻しのような仕組みがありません。
  • 取引所側の判断 — 国内の取引所が、
    賭博サイトへの送金と判断した場合の対応は各社の規約によります。
  • サイト側が出金を止めた場合
    仮想通貨には、カードのチャージバックのような取消手段がありません。

最後の点が実務的にいちばん重いです。
クレジットカードなら異議申立ての制度がありますが、
仮想通貨での送金には相当するものがありません。

日本での税金の扱い

日本国内では、暗号資産の取引によって生じた利益は
原則として雑所得として扱われます。
給与所得などと合算して課税される総合課税で、
金額が大きいほど税率が上がる仕組みです。

注意すべきなのは、課税のタイミングです。
円に戻したときだけでなく、
仮想通貨で別の仮想通貨を購入した場合や、決済に使った場合にも、
その時点の時価で損益が計算されるのが原則です。

ブックメーカーでの入出金は、この計算を複雑にします。
入金時のレート、出金時のレート、売却時のレートがすべて必要になるため、
取引の記録を残しておく必要があります

なお、海外のブックメーカーで得た利益そのものの所得区分について、
国税庁の明示的な指針を当編集部は確認できていません。
暗号資産の売却益の扱いと、賭けの払戻金の扱いは別の論点です。
実際の申告については税理士にご確認ください。

日本の法律上の位置づけ

先に確認しておきたい法律のこと

日本の刑法は、日本国内から賭博を行うことを禁じています(第185条・第186条)。警察庁は「海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です」と明言しており、2025年6月の通達でスポーツベッティングも対象に含めています。2025年9月25日からは、ギャンブル等依存症対策基本法 第九条の二により、こうしたサイトを国内の不特定の人に提示すること、および誘導する情報を発信することも禁止されています。

このページは、実際に何が起きているのかを事実として整理したものです。詳しくはブックメーカーと法律・税金のページを先にお読みください。

決済手段を仮想通貨にしても、
日本国内から賭ける行為の法的な位置づけは変わりません。
「仮想通貨なら足がつかない」という説明を見かけますが、
ブロックチェーンの取引記録は公開されており、
国内の取引所は本人確認済みの口座と紐づいています。

関連ページ

賭ける前に知っておいてほしいこと

ブックメーカーの利用は20歳からです。賭けたお金は戻ってこないことがある、というより、長く続ければ手元から減っていくのが仕組み上の前提です。生活費や借入金を原資にしないこと、「取り返す」ために賭け金を上げないこと、月ごとの上限を先に決めておくことをおすすめします。

ご本人やご家族が、賭けごとをやめたくてもやめられない状態にある場合は、お住まいの都道府県にある精神保健福祉センターが公的な相談窓口です。民間では全国ギャンブル依存症家族の会(090-6737-8665)、ギャマノン(03-6659-4879)があります。厚生労働省の依存症対策ポータルに、相談先の一覧がまとまっています。

よくある質問(FAQ)

「無料」と書かれているのはサイト側の手数料です。取引所での売買スプレッド、ブロックチェーンのネットワーク手数料、取引所からの出金手数料は別にかかります。とくに販売所形式での売買は、片道で数%の差がつくことがあります。

送金コストと速さで選ぶならXRPやLTC、送金中の価格変動を避けたいならUSDTなどのステーブルコインです。ただしコニベットではUSDTの最低入金額だけ$110と高く設定されています。

まずネットワークの選択を確認してください。USDTにはERC-20やTRC-20など複数のネットワークがあり、送金側と受取側で異なるネットワークを選ぶと着金しません。この場合、取り戻せないことがほとんどです。

日本国内では、暗号資産の取引で生じた利益は原則として雑所得として扱われ、総合課税の対象になります。円に戻したときだけでなく、他の仮想通貨に交換したときや決済に使ったときにも損益が計算されるのが原則です。詳細は税理士にご確認ください。

いいえ。ブロックチェーンの取引記録は公開されており、国内の取引所は本人確認済みの口座と紐づいています。決済手段を変えても、日本国内から賭ける行為の法的な位置づけは変わりません。

山口 美咲
山口 美咲決済方法・日本円対応・仮想通貨・入出金の手数料

入出金まわりを担当しています。各サイトの公式ヘルプと入出金ページを一件ずつ開き、対応している決済手段、最低入金額と最低出金額、手数料、そして日本円のまま扱えるかどうかを記録しています。

「日本円対応」と書かれていても、口座の残高は米ドルというサイトがあります。そのため表記だけでなく、入金画面に出る通貨単位まで見て判断します。仮想通貨についても、サイト側の手数料が無料でも取引所のスプレッドとネットワーク手数料は残るため、その分を必ず併記します。

2026年8月時点で未実施:実際に口座を開設しての入金・出金の所要時間の計測。日本国内からのアクセスと本人確認書類が必要で、まだ実施できていません。そのため当サイトには「出金は◯時間」といった実測値を書いていません。計測でき次第、日付と結果をこのページに追記します。

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監修: 佐藤 健一