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ブックメーカーは違法? — 日本から賭けると賭博罪になる理由を、条文と警察庁の発表で確認

日本国内から海外のブックメーカーに賭けることは、刑法185条の賭博罪にあたります。警察庁は「海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です」と明言し、「スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず」対象だとしています。

海外のライセンスがあること、少額であること、カジノではなくスポーツであることは、いずれも例外になりません。2024年には、賭けた側(賭客)だけで162人が検挙されています。

日本国内で合法的に賭けられるのは、競馬・競輪・競艇・オートレースの公営競技と、toto・宝くじです。

佐藤 健一
執筆者:佐藤 健一
最終更新:
2026年10月14日
天秤に載ったサッカーボールと野球ボール、木槌と法律書のイラスト

この記事の確認方法

確認日:2026年10月1日。警察庁の「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」のページを日本のIPアドレスから開いて読み、画面を保存しました。条文は刑法とギャンブル等依存症対策基本法(e-Gov法令検索)、検挙件数は警察庁生活安全局の公表資料から取っています。

このページは法律の一般的な説明で、個別の事案についての法的助言ではありません。個別の相談は弁護士や警察相談専用電話(#9110)へどうぞ。

結論:日本から賭けると賭博罪です

よくある質問 答え
日本から海外のブックメーカーに賭けるのは違法? 違法です(刑法185条・賭博罪)
海外の政府ライセンスがあるサイトなら? 違法です(警察庁が明言)
カジノではなくスポーツなら? 違法です(警察庁が「スポーツベッティング」と名指し)
少額なら? 金銭を賭けた場合は例外にあたらないと一般に解されています
日本で合法的に賭けられるものは? 公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース)、toto、宝くじ

根拠になる条文

条文 対象 法定刑
刑法第185条(賭博) 賭博をした者 50万円以下の罰金または科料
刑法第186条1項(常習賭博) 常習として賭博をした者 3年以下の拘禁刑
刑法第186条2項(賭博場開張等図利) 賭博場を開き利益を図った者 3月以上5年以下の拘禁刑

2022年の刑法改正で懲役と禁錮が一本化され、2025年6月1日から刑の名称は「拘禁刑」です。
185条には「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるとき」を除くという但し書きがありますが、
金銭を賭けた場合はこれにあたらないと一般に解されています。

運営が海外にあっても、賭けるという行為をしているのは日本国内にいる本人です。
刑法は日本国内で行われた行為に適用されるため(属地主義)、サイトがどこの国にあるかは結論を変えません。

警察庁の発表

警察庁の「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」のページ。「海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です」「バカラ、スロット、スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず、オンライン上で行われる賭博は犯罪です」と書かれている
2026年10月1日取得。警察庁の公式ページを日本のIPアドレスから開いた画面です。

警察庁のページには、次の文がそのまま書かれています。

海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です。

「有料版」はもちろん、「無料版」や「無料ボーナス(ポイント)」であっても、オンラインカジノの利用は絶対にやめましょう。

バカラ、スロット、スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず、オンライン上で行われる賭博は犯罪です。

出典:警察庁「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」

2025年6月25日付の通達(丁保発第136号)でも、取締りの対象にスポーツベッティングが明示的に含まれています。
同じページには、実際の検挙事例として次のようなものが挙げられています。

  • 自宅のパソコンから海外の会社が運営するサイトに接続して賭けた賭客を賭博罪で検挙
  • 海外のサイト運営者から収納代行を請け負ったように装い、賭け金を自分の口座に入金させた者を組織犯罪処罰法違反で検挙
  • 海外のサイト運営者とアフィリエイト契約を結び、動画配信サイトなどで利用を勧誘していた者を常習賭博幇助罪で検挙

よくある5つの誤解

誤解 実際
海外のライセンスがあるから合法 ライセンスはその国での運営の許可で、日本国内から賭けることを許すものではありません
カジノはだめでもスポーツなら別 警察庁は「スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず」と書いています
捕まるのは運営だけ 2024年の検挙279人のうち162人は賭けた側です(次の章)
無料ボーナスだけなら大丈夫 警察庁は「無料版」「無料ボーナス(ポイント)」でも利用をやめるよう呼びかけています
VPNを使えば日本からではない 本人が日本国内にいる事実は変わりません。多くのサイトは規約でVPNを禁止しており、勝利金没収の理由にもなります

実際の検挙件数

警察庁生活安全局「令和6年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について」から、
オンラインカジノ関係の検挙状況です。

年 事件数 検挙人員 うち運営等 うち賭客
2020年 16 121 70 51
2022年 10 59 34 25
2023年 13 107 54 53
2024年 62 279 117 162

2023年から2024年で事件数は約4.8倍、賭客の検挙は53人から162人に増えています。
警察庁は「運営等」に決済代行業者やアフィリエイターなど運営に関与する者を含むと注記しています。
2025年については報道(時事通信・2026年4月23日)が検挙人員317人と伝えていますが、
当編集部は警察庁の公表資料そのものを確認できていないため、二次情報として扱っています。

2025年9月から広告・紹介も禁止

警察庁のページの「オンラインカジノの広告・宣伝行為が違法となりました」の項。改正ギャンブル等依存症対策基本法が令和7年9月25日から施行されることと、禁止される行為の例が書かれている
2026年10月1日取得。

ギャンブル等依存症対策基本法の改正(令和7年法律第76号)で、2025年9月25日から第九条の二が加わりました。
国内の不特定の人に違法オンラインギャンブル等のサイトやアプリを提示すること、
それらに誘導する情報を発信することが禁止されています。

警察庁は禁止される行為の例として、サイトの運営、アプリストアへの掲載、
SNSでリンクを貼った投稿や広告に加えて、
「おすすめオンラインカジノ10選」などとうたい、リンクを貼ったまとめサイトを作ることを挙げています。

第九条の二そのものには罰則がなく、禁止を定めた条文です。
ただし前の章のとおり、勧誘した人は刑法の常習賭博幇助として検挙された例があります。

日本で合法的に賭けられるもの

日本には、個別の法律で認められた賭けがあります。国内から合法的にオンラインで賭けられるのはこの範囲です。

種類 実施主体 所管 年齢
中央競馬 JRA 農林水産省 20歳〜
地方競馬 NAR 農林水産省 20歳〜
競輪・オートレース JKA 経済産業省 20歳〜
ボートレース BOAT RACE振興会 国土交通省 20歳〜
toto・BIG(サッカー・バスケットボール) 日本スポーツ振興センター 文部科学省 19歳〜
宝くじ 都道府県・指定都市 総務省 制限なし

海外のレースでも、JRAが発売する場合は合法的に買えます。
たとえば凱旋門賞は、JRAが即PATとUMACAで馬券を発売しています。
サッカーのJリーグや海外リーグに合法的に賭けたい場合は、totoが該当します。
公営競技にも控除率があり、長く続ければ手元から減っていく仕組みは同じです
(数字はブックメーカー投資のページで比べています)。

「bet365が日本から撤退」について

「bet365は日本から撤退した」とよく言われますが、bet365自身の公式発表は見つかっていません。
当編集部が確認できたのは、bet365のスポーツベットアプリが英国やドイツのApp Storeにはあり、
日本のApp Storeにはないという事実です。
確認方法と、確認できなかったことはbet365のページにまとめています。

関連ページ

賭ける前に知っておいてほしいこと

ブックメーカーの利用は20歳からです。賭けたお金は戻ってこないことがある、というより、長く続ければ手元から減っていくのが仕組み上の前提です。生活費や借入金を原資にしないこと、「取り返す」ために賭け金を上げないこと、月ごとの上限を先に決めておくことをおすすめします。

ご本人やご家族が、賭けごとをやめたくてもやめられない状態にある場合は、お住まいの都道府県にある精神保健福祉センターが公的な相談窓口です。民間では全国ギャンブル依存症家族の会(090-6737-8665)、ギャマノン(03-6659-4879)があります。厚生労働省の依存症対策ポータルに、相談先の一覧がまとまっています。

よくある質問(FAQ)

日本国内から海外のブックメーカーに賭けることは、刑法185条の賭博罪にあたります(50万円以下の罰金または科料。常習の場合は186条で3年以下の拘禁刑)。警察庁は、海外で合法的に運営されているサイトであっても日本国内から接続して賭けることは犯罪だと明言しています。

違法です。警察庁は「バカラ、スロット、スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず、オンライン上で行われる賭博は犯罪です」としています。合法的に賭けられるのはtotoや公営競技です。

国によって異なります。英国のように国の免許制度のもとで運営が認められている国もあります。ただし、それはその国での運営の話で、日本国内から賭けることを合法にするものではありません。

民間のブックメーカーを日本国内で運営することは認められていません。国内で合法的に賭けられるのは、競馬・競輪・競艇・オートレースの公営競技と、toto・宝くじです。

います。警察庁の資料では、2024年のオンラインカジノ関係の検挙は279人で、そのうち162人が賭けた側(賭客)でした。動画で利用を勧誘していたアフィリエイターが常習賭博幇助で検挙された事例もあります。

警察庁は「無料版」や「無料ボーナス(ポイント)」であっても利用をやめるよう呼びかけています。無料ボーナスは入金につなげるための仕組みでもあります。

2025年9月25日から、ギャンブル等依存症対策基本法の第九条の二で、違法オンラインギャンブル等のサイトを国内の不特定の人に提示すること、誘導する情報を発信することが禁止されています。警察庁はリンクを貼ったまとめサイトの作成を禁止される行為の例に挙げています。

佐藤 健一
佐藤 健一編集品質管理・ライセンス確認・公営競技と海外ブックメーカーの制度比較

「ブックメーカー日本」の編集長として、公開されるすべての記事の最終確認を担当しています。オッズ、ボーナス条件、ライセンス番号といった数字は、必ず運営元の公式ページと照らし合わせます。確認できなかったことは削除するのではなく、「確認できなかった」とそのまま書く方針です。

日本の公営競技と海外のブックメーカーでは制度がまったく異なります。その違いを曖昧にしたまま「おすすめ」と書かないことを、編集部の共通ルールにしています。ギャンブルは娯楽であり、収入を得る手段ではないという前提も同じく崩しません。

担当:編集方針の策定、掲載可否の判断、法令とライセンスに関する記述の確認。点数の付け方は評価基準のページにすべて公開しています。

2026年8月時点で未実施:運営元への直接取材。問い合わせに回答があった場合は、回答日と内容を該当記事に明記します。

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監修: 佐藤 健一